書籍『チーム担任制』の発刊

※上記書影は、下記する当該書籍の紹介ページからの引用
当法人の理事・苫野一徳が、共著『本質観取の教科書――みんなの納得を生み出す対話』を執筆しました。集英社より、2025年11月17日に発刊されています。
本書は、序章「何のための本質観取か」における次の書き出しから始まります。
本質観取、それは、哲学2500年における、英知の粋を集めた思考の方法です。 文字通り、物事の“本質”をつかみ取るための思考法。 それが本質観取です。 たとえば、幸せとは何か? 自由とは何か? 正誤とは、愛とは、友情とは、希望とは、よい社会とは、よい教育とは何か? こうした問いに、「なぁるほど、それは確かに本質的だ」と誰もがうなってしまうような考えを見つけ出し、それを言葉で紡いでいくこと。それが本質観取の営みです。 この本質観取を、複数人の対話形式で行うと「本質観取の哲学対話」となります。 本書がお伝えするのは、主としてこの「本質観取の哲学対話」の理論および実践の方法です。もっと平たく言えば、哲学的な思考と対話の、まさに“本質”、そして種々の“コツ”をお伝えすること。それが本書の目的です。 〔後略〕
また、終章「本質観取は哲学の本質である」は、次のように締めくくられています。
〔前略〕 何のために本質観取を行うのか。 それは、価値観も、考え方も、文化も、宗教も異なる多様な人たちが、それもなお、暴力によってではなく、対話によって共に生きていくためです。 本質観取は、哲学のまさに本質です。私たち人類が、共に“よりよく生きる”ための思考と対話のアート(技芸)、それが本質観取なのです。 まずは、やってみましょう。これまでに書いてきた通り、さまざまな現場で、すでに本質観取の輪が広がりつつあります。 本書がそのさらなる展開の一助になるなら、これほど嬉しいことはありません。
ぜひ、お手に取ってご覧ください。
・書籍の出版社紹介ページ(集英社公式ウェブ内)
本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話/苫野 一徳/岩内 章太郎/稲垣 みどり
自分とは異なる立場や考えの人と、いかに対話し、合意形成していけばよいのか分からない。それどころか、深刻な信念対立を目の当たりにし、対話への希望を失ってしまう。そんな人は多いのではないだろうか。本書は、「本質観取」と呼ばれる哲学の思考法・対話法を、誰もが実践できるようになるための入門書である。分断をのりこえ、民主主義を成熟させるための対話の極意とは?実践で活用できるワークシートや、ファシリテーションのコツなども収録。社会学者 橋爪大三郎氏とにかくわかりやすくて面白い。実例が豊富なので、本質観取の哲学対話が、これで誰でもすぐできる。独立研究者・著作家 山口周氏対話を通じて、多様な他者と相互承認・共通了解へと至る「本質観取」の方法は、多数の関係者を束ねるビジネスリーダーにこそ求められます。苫野一徳(とまのいっとく) 熊本大学大学院教育学研究科准教授。著書に『「自由」はいかに可能か』『はじめての哲学的思考』『愛』など多数。岩内章太郎(いわうちしょうたろう) 豊橋技術科学大学准教授。著書に『新しい哲学の教科書:現代実在論入門』『〈私〉を取り戻す哲学』など。稲垣みどり(いながきみどり) 順天堂大学国際教養学部准教授。著書に『共生社会のためのことばの教育─自由・幸福・対話・市民性』など。
www.shueisha.co.jp

以下、書籍紹介ページから引用
自分とは異なる立場や考えの人と、いかに対話し、合意形成していけばよいのか分からない。 それどころか、深刻な信念対立を目の当たりにし、対話への希望を失ってしまう。そんな人は多いのではないだろうか。 本書は、「本質観取」と呼ばれる哲学の思考法・対話法を、誰もが実践できるようになるための入門書である。 分断をのりこえ、民主主義を成熟させるための対話の極意とは? 実践で活用できるワークシートや、ファシリテーションのコツなども収録。
社会学者 橋爪大三郎氏 とにかくわかりやすくて面白い。実例が豊富なので、 本質観取の哲学対話が、これで誰でもすぐできる。
独立研究者・著作家 山口周氏 対話を通じて、多様な他者と相互承認・共通了解へと至る「本質観取」の方法は、 多数の関係者を束ねるビジネスリーダーにこそ求められます。