書籍『ルポ無料塾――「教育格差」議論の死角』におけるインタビュー記事掲載についてのお知らせ
※上記書影は、下記する当該書籍の紹介ページから転載
教育ジャーナリストであるおおたとしまさ氏の新刊『ルポ無料塾――「教育格差」議論の死角』(2023年12月15日発刊、集英社)に、当法人の代表理事・山口裕也へのインタビューをご掲載いただきました。
第3部考察編の第3章に「不当な差と許容できる差」としておまとめいただいています。また、著者のおおた様からご許可いただきましたので、以下から、最初の数ページをお読みいただくことができます。
【第3部第3章目次】 ・教育格差と教育差別 ・各人の自由と社会における自由の相互承認 ・学歴の特権性を薄める ・結果の差を放置してはいけない理由 ・分断が感情的能力の劣化を招く ・子育ての社会化と探究の機会拡大 ・学校はいまのままでいいのか?
なお、本書の刊行に当たり、おおた氏と安藤寿康氏(慶應義塾大学名誉教授)の対談が東洋経済オンラインにて公開されています。心理学者・行動遺伝学者である安藤氏の研究成果は、当法人の山口も、インタビュー中の「学歴の特権性を弱める」の項で触れさせていただくとともに、2023年12月27日発刊予定の雑誌『社会教育(2024年1月号)』掲載の論文「生活に知と倫理を取り戻すために――生涯学習材としての文化財の可能性」でも引用しております。
いずれも、ぜひ、ご覧ください。
・「学力差の要因は遺伝が50%」教育格差の解決策 無料塾は教育格差にどう立ち向かうべきか?<前編>(東洋経済オンライン公式ウェブ内)
・「能力主義社会は幻想」と行動遺伝学者が言う背景 無料塾は教育格差にどう立ち向かうべきか?<後編>(東洋経済オンライン公式ウェブ内) ※対談後編は2023年12月16日公開であったため、同日、前日15日に公開した本ニュースを更新して追加しました。
・書籍の出版社紹介ページ(集英社公式ウェブ内)
以下、書籍紹介ページから転載
【内容紹介】 経済的余裕のない家庭の子どもに勉強を教える「無料塾」は、学歴が収入や地位に直結する現代で子どもを救う存在となっている。 一方、無料塾は重大な問いを社会に投げかける。 生育環境による教育格差を埋めることは重要だが、受験戦争のさらなる先鋭化に加担することにならないか。 また、仮に機会の平等さえ実現したら、そのなかで競争に負けた者は自己責任でいいのか。 さまざまなタイプの無料塾への取材からそれぞれのジレンマを明らかにし、これまでの教育格差の議論で見落とされてきた点をあぶり出す、迫真のルポルタージュ。
【著者略歴】 おおたとしまさ 教育ジャーナリスト。 株式会社リクルートから独立後、数々の育児誌・教育誌の編集に携わる。 教育や育児の現場を丹念に取材し斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。 心理カウンセラー、小学校教員としての経験もある。 著書は『勇者たちの中学受験』『ルポ名門校』『ルポ塾歴社会』『ルポ教育虐待』『不登校でも学べる』『中受離婚』など80冊以上。