公開日
2025/12/02
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朝日新聞(耕論)「『主体性』って何だろう」の掲載
朝日新聞の耕論「『主体性』って何だろう」(有料記事)に、当法人の理事・苫野一徳の論が掲載されました。
「どうしたい?耳を傾けて」というタイトルにて、「自分のペースで学び、必要に応じて互いに支え合う。自分たちで問いを立て、自分たちなりの方法で答えにたどり着く、という学びへの転換」の必要性を説きつつ、「『主体性が大切』と言いながら、大人はその環境を整えているでしょうか」と問い掛ける内容です。
(耕論)「主体性」って何だろう 西岡加名恵さん、浅倉秋成さん、苫野一徳さん:朝日新聞
学校の成績が気になる季節です。通知表で目にするのが「主体的態度」。入試や就職活動でも、大人はしばしば「主体性」を若者に求めますが、その内実とは何なのでしょう。 ■成績づけより、探究の中で 西岡加名恵…
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下記は、当該記事からの一部引用です。
学びに取り組む姿勢は人それぞれ。どんどん発言する子もいれば、沈思黙考が向いている子もいます。哲学者ジョン・デューイは、子どもには「知りたい欲求」「作りたい欲求」「コミュニケーションしたい欲求」「自己表現したい欲求」の四つの本能的な欲求があると言いました。まさに主体性そのものです。
教育の役割は、子どもが必ず持つそうした欲求を、より見通しが利き、社会的なものへと広げることです。大人が決めた通りにさせ続けては、子どもがもともと持っている主体性がそがれてしまいます。大切なのは、「さあどうしたい」「何を考えているの」と子どもの声を聴くことです。
〔中略〕
主体性の発揮には、大人のマインドセットが重要です。多くの大人は、自分の声が聴かれる経験をしてきていません。だから、子どもにああしろこうしろと言ってしまい、「どうしたい?」とあまり尋ねません。
〔中略〕 「主体性が大切」と言いながら、大人はその環境を整えているでしょうか。主体性を発揮できるかどうかは、大人の環境設定次第です。
ぜひ、ご覧ください。